フリーランスになるにはどうしたらいい?開業準備と必要な手続き
フリーランスとして働くことに興味があるんだけど、実際になにをしたらいいんだろう?
実際の準備とか手続きってなかなかイメージできないよね。
わたしの経験を元にして、まとめてみたよ!
わたしは2023年10月に会社を退職して、11月から独立して働き始めました。
けれど、ほとんど準備をしないまま会社を辞めてしまったので、独立してから約2ヶ月ほどは収入が0でした……。
自分の反省も込めて、退職前にやっておいた方がいい開業準備と必要な手続きをまとめたので、フリーランスとして働くことに興味がある方は見てみてください。
- 開業準備でなにをしたらいいか
- フリーランスになるために必要な手続き
- 独立失敗しないための準備
フリーランスになる前の開業準備
フリーランスになる前の準備って必要なの?
もちろん必要だよ!
準備をしないで勢いのまま独立すると、何ヶ月も収入がないまま、最悪廃業する可能性もあるよ……!
そうなんだ……!しっかり準備が必要なんだね……。
独立前の開業準備は絶対に必要です。
わたしは運良く、開業後2ヶ月後には収入を得ることができましたが、うまく仕事が受注できなかった場合、もっと長い期間収入が得られない可能性もありました。
しかも、仕事のない期間は不安を感じることも多く、せっかく独立したのにストレスに悩まされることも……。
この記事を読んでくれている方にはそういった思いをしてほしくないので、わたしの経験から感じた「フリーランスになる前の開業準備」をまとめました。
- キャリアプランを考える
- 生活防衛費の確保
- 営業ツールの準備
- 業務ができる環境を整えておく
- 仕事の取引先を見つける
- 報酬のイメージを固めておく
- 見積書、請求書、契約書の雛形の作成
- 仕事用の口座とクレジットカードの作成
キャリアプランを考える
フリーランスにもキャリアプランは大切です。
キャリアプランというと大袈裟な気もしますが、要は「フリーランスになってどうなっていきたいか、どんな仕事をしていきたいか」です。
フリーランスになりたては今の自分にできることでお金を稼ぐしかない時期もありますが、せっかく独立してフリーランスになるのだから、きっとこうなりたいと思い描く将来が多かれ少なかれ誰しもあるはず。自分の理想の未来を思い描くことはモチベーションアップにも効果的です!
さらに理想の未来が明確なら、自分がこれからどんなスキルを伸ばしていけばいいのか、今後どんな案件を獲得していけばいいのか、フリーランスとして働く上での指針にもなります。
まだちゃんと考えてないという方は、ぜひ一度考えてみることをおすすめします。
生活防衛費の確保
突然生々しい話ですみません。ですが、生活する上で切っても切り離せないのがお金です。
わたしの場合、フリーランスとして初めて収入を得られたのは、独立して3ヶ月経ったあとでした。
企業との仕事で先払いということはほとんどなく、納品物がある仕事の場合だと納品完了の翌々月ということもあり得ます。つまり、必ずしも仕事をした月に収入が入ってくるというわけではないのです。
焦らずにしっかりと事業を軌道に乗せるためにも、3〜6ヶ月分の生活費を確保しておく方が良いでしょう。
営業ツールの準備
営業ツールというのは、たとえばわたしの場合だとポートフォリオ。
ポートフォリオとは、自分のできることを客観視できるようにまとめたものです。
対面で顧客と会う機会が多い方は名刺もすぐに必要でしょうし、SNSが営業ツールになっている方もいます。
形は人それぞれですが、自分はなにができるのかということをまとめた営業ツールはフリーランスには必須。作るのに時間がかかることも多いので、営業の機会を逃さないためにも独立前に必ず準備しておきましょう。
業務ができる環境を整えておく
フリーランスはほとんどの場合、業務に必要なものは自分で準備しなければいけません。
webデザイナーだと、PC、スマホ、タブレット、Adobeのソフトなどは無いと仕事ができないので自分で準備が必要です。
Wi-Fi環境は整っている方も多いかもしれませんが、web会議などで通信が途切れがちになってしまうと打ち合わせがスムーズに進まないので注意が必要です。
また、これらを開業日前に購入した場合、開業費として計上すれば節税もできます!
わたしは一部、確定申告の際に忘れていて開業費に計上できていないものもあります……。
かなりもったいないので、開業前に購入したものは必ずまとめておき、確定申告の際に忘れず計上するようにしましょう!
仕事の取引先を見つける
開業前に取引先を見つけるの?
開業前だからこそ、いざ独立してみて「仕事がない!」なんてことにならないように、先に取引先を見つけておくのがおすすめだよ!
会社から安定してお給料をいただいている間に個人で受注できるように準備しておけば、いざフリーランスになっても安心ですよね!
仕事内容や契約方法にもよりますが、この段階では最低2社ほど取引先を確保しておけば安心です。
ただ、会社によっては副業を禁止している会社もあります。
会社に所属している間はその就業規則を守らなければいけないので、副業が禁止されていないかどうか、事前に確認しておきましょう。
報酬のイメージを固めておく
webデザイナーであれば、LPデザインが〇〇円などのように、価格を決めておく必要があります。
必ずしも表に出す必要はありませんが、自分がいくらでサービスを提供するのかを決めておかなければ、見積書が作成できません。
むずかしい場合は先に自分の時給を決めておき、工数と掛け合わせて料金を決めるというのもひとつの方法です。
なぜこの金額になるのか聞かれた場合にも答えやすく、交渉もしやすく、工数だけ見積もれば金額が出せるので時間もかかりません。特に駆け出しのフリーランスの方にはおすすめな方法です。
見積書、請求書、契約書の雛形の作成
フリーランスの仕事に見積書や請求書、契約書は欠かせません。
わたしは見積書や請求書の作成にはfreee会計【freee会計】を使っています。
確定申告の際にもとても楽になるので、数字に弱い方、事務に時間を取られたくない方はお金を払ってでも導入する価値があります。
仕事用の口座とクレジットカードの作成
できれば最初から仕事用の口座とクレジットカードは持っておいた方が便利です。
プライベート用の出金と混ざってしまうと、仕分けも大変。確定申告の際に泣きをみるはめになるかもしれません……。
また、仕事用の口座も大切。請求書には口座の情報を記載するため、プライベートのものとは分けておく方が安心です。
開設できる口座が限られてはきますが、屋号付きの口座を作成すれば、取引先の信頼を得やすくなるほかにも自分のモチベーションが上がるというメリットもあります!屋号を持っている方は、屋号付き口座はおすすめです。
フリーランスになるために必要な手続き
フリーランスになる前の開業準備についてまとめてきました。
ここからは、実際にフリーランスになるために必要な手続きについてまとめていきます。
- 退職届の提出
- 厚生年金から国民年金に切り替える
- 健康保険を切り替える
- 開業届、青色申告承認申請書の提出
退職届の提出
なんといっても、まずは今勤めている会社に退職届を提出するのが先です。
いきなり提出するのではなく、まずは直属の上司に退職の意思を伝えましょう。一般的には1〜3ヶ月前に伝えるケースが多いですが、就業規則で決められている場合はそれに従いましょう。
人間関係が悪くて二度と関わりたくない職場……というわけではないのであれば、円満退職を目指す方が良いです。もしかしたら今後、その職場の誰かが取引先になる可能性もあります。
けれど、もちろん退職理由が人間関係の場合は無理することはありません。
自分を守ることを1番に考えて、退職の手続きを進めましょう。
厚生年金から国民年金に切り替える
国民年金は退職日から14日以内に住んでいる市区町村役所にて手続きが必要です。
期限が短いので、退職したら1番最初に手続きするようにしましょう。
手続きには「年金手帳」と「社会保険の資格喪失証明書」「離職票」などの退職日が記載してある書類が必要になることが多いです。必要な書類は住んでいる市区町村によって変わるので、正確な持ち物は住んでいる地域の役所のHPをチェックするか、電話で確認してください。
健康保険を切り替える
多くの場合、それまで勤めていた会社の健康保険から脱退し、国民健康保険に加入することになります。
健康保険から脱退すると手元に保険証が無くなってしまうので、会社を退職したら早めの手続きをしましょう。
ちなみに退職後は、国民健康保険に加入する以外にもいくつか方法があります。自分に1番合っている方法で手続きを進めましょう。
健康保険の切り替え方法
- 国民健康保険に加入する
- 前の会社の健康保険を任意継続する
- フリーランス向けの国民健康保険組合に加入する
- 家族の扶養に加入する
開業届、青色申告承認申請書の提出
ようやく開業届、青色申告承認申請書の提出です!
役所に行っても手続きできますが、わたしはfreee開業を使ってオンラインで手続きしました。
5分もかからず一瞬でできたので、これだけ?と拍子抜けするほどでした。
青色申告承認申請書は、開業届を出してから2ヶ月以内に出さなければその年の確定申告が青色申告でできなくなってしまうので、開業届といっしょに提出することをおすすめします。
さいごに
改めて書き出してみると意外とたくさんありますね……。
開業準備もたくさんありますが、やっておくと独立後に安心なことばかりです。
わたしも開業前にすべてやっておけば、もう少し安心感のあるスタートを切ることができていたかなと思います。
独立後、長くフリーランス生活を続けられるように、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。