未経験からwebデザイナーになる方法って?現役のwebデザイナーが実体験から紹介します
webデザイナーってどんな仕事?
気になるんだけど、どうやってなるのかな?
じゃあ今回はwebデザイナーになる方法について、私の経験をもとに教えるね!
近年、在宅で仕事がしやすい職種ということもあり、webデザイナーが注目を集めています。
そこで今回は、webデザイナーとして実際に6年以上働いてきているわたしが、実体験や周りの話をもとに、未経験からwebデザイナーになる方法を紹介します。
- 未経験からwebデザイナーになる方法
- 実体験や周りの話をもとにしたwebデザイナーのなり方
webデザイナーとはどんな仕事?
最初に言っておくと、webデザイナーはその響きから「なんだかおしゃれでかっこいい」「キラキラしている」というイメージを持たれることが多いですが、実際はまったくそんなことはありません。
もちろんそういった「おしゃれでかっこいい、キラキラしている」webデザイナーもいるでしょうが、わたしがこれまで出会ってきたwebデザイナーの9割はそういったイメージとは異なります。
クライアントからの理不尽な要求に応えることはもちろん、数時間かけてちまちまとした調整をしたり他社の調査をしたり……。
ここで誤解してほしくないのですが、わたしは「webデザイナーはかっこいい仕事ではない」ということが言いたいのではなく、「世間の漠然としたキラキラおしゃれなイメージでwebデザイナーを目指すのではなく、それは実際とは異なるということを知った上で目指してほしい」ということです。
主な仕事内容
では実際にどのような仕事をするかというと、会社にもよりますが、主にwebサイトやLP(ランディングページ)の制作・更新です。
デザインだけを担当することもありますが、コーディングまで担当することも多々あります。最近はSTUDIOやWixなどのノーコードツールが使われることも増えてきていますが、まだまだコーディングを必要としている企業は多い印象です。
務める会社や本人のスキルセットによっても業務内容は変わってきますが、わたしの実体験や周りに聞いた話をもとに、下記に簡単にまとめてみました。
- webサイトやLPの制作、更新
- バナー、サムネイル制作
- ロゴ制作
- UI制作
- デザインシステムの作成
- webサイトの制作進行管理
- UIUX改善施策の提案、実施
- SEOやCROの改善施策の提案、実施
- デザインやコーディングのクオリティチェック
上記のほかにも、webデザイナーとしての業務内容とは少し異なりますが、簡単なチラシやパンフレットの制作・更新、動画の編集などを任されることもあります。
もちろん会社にもよるので、上記がすべてできないといけないわけではないよ!
未経験からwebデザイナーになる方法
ここからは、未経験からwebデザイナーになる方法を紹介していきます。
webデザインを学ぶ
まずはwebデザインを学ばなければwebデザイナーにはなれません。
一般的にwebデザイナーによく使われている「Photoshop」「Illustrator」「Adobe XD」「Figma」「Dreamweaver」「Visual Studio Code」などのツールの使い方、webデザインやコーディングの知識やスキルなど、実務ができるように学ぶことが必要です。
学ぶ方法は様々ありますが、主な方法を紹介します。
職業訓練で学ぶ
個人的に、最もおすすめな方法がこちらです。
実際にわたしの周りでも、未経験から職業訓練で学んでwebデザイナーとして働いている同僚もいました。
職業訓練なので通うためのテストこそありますが、学費がかからないこと(※教材費は別)、失業保険がすぐにもらえること、通学することで自分と同じレベルの仲間を作ることができるなど、メリットが多くあります。
特にわたしの元同僚は、職業訓練で知り合った仲間と定期的に近況報告しあってモチベーションを高めていたので、それが1番羨ましかったです。
専門学校で学ぶ
webデザインを学べるコースがある専門学校もおすすめです。
時間をかけて基礎から丁寧に学べますし、学校によってはインターンシップを必須にしているところもあります。
実際に現場に行くことで学べることはたくさんある上、その経験が内定に繋がる場合もあります。
スクールで学ぶ
最近だとスクールで学ぶ方法も人気です。
お金を払っていることや仲間がいることがモチベーションに繋がりやすいですし、講師からのフィードバックももらいやすいです。
また、 スクールによってはオンラインで完結できるものもあり、仕事や家事、育児中でも隙間時間を有効活用して学ぶことができます。
ただ、中には耳障りのいい言葉を並べるだけで中身のないスクールもあるようなので、カリキュラムや卒業生の就職先などはしっかりと確認しましょう。
独学で学ぶ
あまりおすすめしない方法ではありますが、独学で学ぶという方法もあります。
おすすめしないと言いつつ、わたしは最初は独学でwebデザインを学びました。
ですがわたしの場合は、元々Adobe社のツールの使い方は学校で学んでいたこと、アルバイトとしてweb業界で働いた経験があったことなどから独学で学ぶという方法を選びました。
さらに、その後は1ヶ月ほどの研修を得てから実際にwebデザイナーとして働き始めたので、独学のみではなく誰かに教わるという経験は必要だと感じています。
独学だけだと、行き詰まったときや勉強法が間違っているときなど、自分の知識の範囲内でしか解決策が見つけられないから、一時的にでも誰かに教わることをおすすめするよ!
ポートフォリオを作る
デザイナーの就職、案件獲得にはポートフォリオの提出がほぼ必須です。
ポートフォリオのクオリティは就職活動や案件獲得に大きく左右するので、クオリティは重視しましょう。
また、ポートフォリオは自分をアピールする手段です。
やりたい案件がある場合は自主制作でもいいのでその作品を多く載せるなど、自分のやりたい案件を目指して載せる作品を選んでいきましょう。
実務経験を積む
ポートフォリオを作り終わったら、実務経験を積むために就職活動や案件獲得を目指しましょう!
webデザイナーに限らずですが、実務経験は勉強以上に多くのことを短時間で学ぶことができます。
ここでは実務経験を得る方法をいくつか紹介していきます。
正社員のwebデザイナーとして入社する
未経験可の求人はかなり少なく、求人があっても入社するのはさらに厳しいですが、不可能ということはありません。
ただ、未経験可の求人に応募して実際に採用されたら、研修期間と称してweb業界とはまったく無縁の環境で働かされることもあるようです……。
面接段階で研修内容を聞く、研修期間を確認するなど、回避する手段は身につけておきましょう。
もちろん全部が全部あやしい求人ではないよ!
派遣社員やアルバイトのwebデザイナーとして入社する
1番ハードルが低く、わたしが1番おすすめする方法がこちらです。
もしかしたら派遣社員やアルバイトという働き方に抵抗がある方もいるかもしれませんが、未経験のwebデザイナーというのは採用されにくいもの……。どんなに素敵なポートフォリオを作っていても、実務と勉強で作った作品は大きく異なります。
実際にわたしも最初は派遣社員としてwebデザイナーを経験したのですが、実務をやってみると行き詰まることが多くありました。
将来的に正社員やフリーランスを目指したいと思っている人も、まずは派遣社員やアルバイトとしてwebデザイナーの実務経験を積み、その経験を活かして次のステップに進むことをおすすめします。
フリーランスとして案件を請ける
こちらも正直あまりおすすめしない方法ではありますが、やむを得なくフリーランスを選ぶ方などもいると思うので記載しておきます。
わたしが実務未経験からのフリーランスをあまりおすすめしない理由としては、主に「単価が低すぎること」「スキルが上がらないこと」の2つです。
未経験でも受けられる案件というのはかなり限られる上、そのような案件はほとんど単価と労力が釣り合っていません。
「最初は安くてもいいからとにかく実務経験がほしい!」という方もいるかもしれませんが、単価を下げると次の仕事も同じような単価で受けざるを得なくなりますし、なにより業界全体の単価を下げることにも繋がってきます。
実際にわたしも、フリーランスになりたての頃に「ほかの人はこれくらいの金額でやってくれたのですが」と言われた経験があります。もちろん、時給換算しても決して高くない見積もりだったのにも関わらずです……。
結局その案件は「こういった理由でそのお見積もり金額になります」と詳しく説明したところご納得いただけましたが、自分は安い単価で今は問題ないと思っていても、それが相場になってしまったらそこから上げるのは難しいですよね。
また、スキルが上がらないことも理由のひとつです。
基本的にフリーランスは、「案件を受注した段階の自分ができること」が仕事になります。
会社員のように教えてくれる先輩はいませんし、自分のスキルアップを考えてくれる上司もいません。
もちろん自分のがんばり次第でスキルアップし、それを仕事に繋げやすい働き方ではありますが、実務を通してスキルアップしていくことが難しいので、勉強を続ける意思がある方でないといつか仕事がなくなってしまう……ということもあり得ます。
そもそもweb業界は流行り廃りが早いので、今メジャーとされているツールやスキルが数年後には使われていないということもあります。
フリーランスのメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく書いていますので、興味がある方は見てみてください。
さいごに
webデザイナーという職種は、在宅ワークがしやすいということで気になる方が多いのかなと思い、今回記事にしてみました。
紹介してきた方法は、わたしの実体験や周りのwebデザイナーの話を元にしています。
わたしがこの記事で最も伝えたいことは、世間で持たれているイメージと実際のwebデザイナーの仕事内容にはギャップがあるということと、そのイメージで悪質に人を募っている求人やスクールに引っかからないでほしいということです。
ただ、世間とのイメージとはギャップがあると書きましたが、webデザイナーは向いている人にとってはとても楽しく、やりがいのある仕事です。
興味がある方は、まずはお金をかけない方法でwebデザインの勉強を始めてみるところからスタートして、自分に合っているか、ぜひ考えてみてください。