フリーランスは将来が心配!お金関係で不安を和らげるためにできることは?
フリーランスは不安定ってよく言うよね……。どうにかする方法ってあるのかな?
フリーランスは自由と引き換えに不安定さを取ってるようなものだからね……。
完全に不安が消えるのは難しいけど、将来に備えるためにできることはたくさんあるよ!
フリーランスはどこにも雇用されていなくて自由な分、安定とは程遠い働き方です。
退職金もありませんし、厚生年金に加入できないため将来もらえる年金も会社員より少ないです。
お金の面では、会社員よりもさらに対策しておかないと、暮らしていくのが難しい人も多いでしょう。
わたしもフリーランスになってからは、さらに将来に備えておかなければと考えてお金の対策をしてきました。
この記事では、わたしと同じように将来に不安を抱えるフリーランスの人が少しでも不安を和らげられるよう、将来のために今できることをまとめました。
- 将来が不安なフリーランスができること
- お金の心配を少しでも和らげるためにできること
お金関係で不安を和らげるためにできること
わたしがお金関係で不安を和らげるためにやったことは、大きく分けて次の5つです。
いつまでも健康に楽しく生きていくためにも、将来の不安に対策していきましょう!
- お金の知識を身につける
- 家計簿をつける
- 長期的に見て出ていくお金を確認する
- 無駄な支出を減らす
- 節税や投資信託の手続きをする
お金の知識を身につける
なんと言っても、まずは知識を身につけることが大事です。
今は無料で有益なお金の知識を発信してくれている人もたくさんいます。
まずはそう言ったものを見てみるのもいいですが、どれが有益な情報なのかわからないという人は本から情報を得るのもおすすめです。
わたしもお金の勉強のために本を読んできたので、その中からいくつかおすすめを紹介します。
おすすめ書籍
本当の自由を手に入れる お金の大学
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お金の知識を得ようと思ったとき、こちらの本を目にした方も多かったのではないでしょうか。
Youtubeでも発信している両学長の本です。
「お金の勉強なんて難しそう……」と思う人も多いと思いますが、こちらの本はお金の勉強を始めたての人にもわかりやすく丁寧に説明してくれています。
まずは1冊なにか読んでみたいという人に特におすすめです。
ゆるっとお金と暮らしを整える本
ゆるっとお金と暮らしを整える本 [ 日経WOMAN ] 価格:1,540円(税込、送料無料) (2024/7/23時点) 楽天で購入 |
こちらもとてもおすすめな本。暮らしを整えていくこととお金を整えていくこと、それはどちらも延長線上にあり、片方を整えることがもう片方を整えることに繋がっていくんだなと感じさせられます。
基礎的なことからお金の整え方がわかるので、「お金の管理は今までなんとなくやってきた」という方にはとても勉強になる一冊です。
マンガでわかる フリーランスのお金のことぜんぶ教えてください!
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こちらの本はフリーランスになると決めた頃に読みましたが、導入としてとてもわかりやすい本でした。
フリーランスとして活動していくにあたっての手続きなどもまんがでわかりやすく説明してくれているので、当時のわたしと同じようにフリーランスを目指している人や独立しようか悩んでいる人は、一度読んでみると具体的なことが見えてくるはずです。
家計簿をつける
お金の知識を身につけたら、次に行うのは現状把握です。
毎月なににどれくらい使っているか把握できている場合はつけなくても良いかもしれませんが、支出の内訳がわからない人はとりあえず1ヶ月分だけでもいいので、細かい支出も含めて家計簿をつけてみましょう。
そうすると、意外なものにお金を使っていたり、本当は抑えたい支出だったりも見えてくるかと思います。
「マネーフォワード ME」や「Moneytree」などの家計簿アプリを使えば、銀行口座やクレジットカードの使用履歴を連携して表示してくれるので、手入力する手間がかなり減って簡単です。夫婦や同棲しているカップルの方向けに、「Oshidori」のように二人で管理できる家計簿アプリもあります。
わたしも「Oshidori」を使って夫と家計管理しているよ。
長期的に見て出ていくお金を確認する
ここで言う「長期的に見て出ていくお金」とは、たとえば住宅や車のローンの完済時期だったり、借りている人は奨学金の残額だったり、現在分割で払っているものの残額だったりのことです。
こちらもきちんと把握できている人は問題ないですが、把握できていない人、調べる手段もすぐに出てこない人は要注意です。
また、わたしが「ゆるっとお金と暮らしを整える本」を読んだ中で1番なるほど……!と思ったのは、「年間の特別出費を書き出しておく」という内容。
特別出費とは、毎月は出ていかないけれど、パートナーの誕生日であったり旅行だったり税金の支払い時期であったりといった、時々必要になるお金のことです。
特別出費を書き出して前もって準備しておくことで、急な出費に慌てて貯金を切り崩し、いつまでも貯められない……といったことを避けられます。
無駄な支出を減らす
家計の支出が見えるようになったので、次に無駄な支出を減らしていきます。
でも節約ってあんまり得意じゃないよ……気も進まないし……。
気が進まないことはやらなくていいよ!
細かい節約が苦手でも、できることはいろいろあるからね。
たとえばわたしの場合は、格安スマホに乗り換える、使わなくても困らないサブスクを解約する、本当は払いたくない出費をやめるなどで家計を見直してみました。
「本当は払いたくない出費」というのは、どこかにあるはずなのに無くしたと思って同じものの2つ目を買ってしまうことだったり、気乗りしないのに付き合いで参加する飲み会だったりのことです。
こういった出費は払うことがストレスになってしまうので、家の中を整えたり気乗りしない誘いを断ったりして、気持ちのいいことだけにお金を使える環境を守るようにしています。
節税や投資信託の手続きをする
節税や投資信託は、一度手続きをしてしまえばその後はずっと放置でいいというようなものも多く、動き出しが早ければ早いほどお得です。
特にフリーランスにとって節税は意識するとしないとでは手元に残るお金に大きく差が出てしまうので、積極的に情報を取り入れて対策していくことが大切です!
つみたてNISA
そうは言っても、まずなにからやればいいんだろう……。
そんな人におすすめなのが「つみたてNISA」だよ!
NISAとは少額投資非課税制度のことを言い、NISA口座と呼ばれる口座を利用して株式の取引を行うことで、配当金や売却益等にかかる税金が非課税となるお得な制度です。
引き出すとき、通常の株式取引では課税されてしまうことを考えると大変お得ですよね。
また、わたしが最初につみたてNISAをおすすめする理由のひとつに、いつでも引き出せることがあります。
よくNISAと並べて語られる積立方法にiDeCoがありますが、iDeCoは原則60歳になるまで引き出すことができません。
つみたてNISAも長く保有することが大切なので途中で引き出すことはおすすめしませんが、もしもなにかあったとき、いつでも引き出して使うことができるのは不安定なフリーランスにとってとても安心できます。
つみたてNISAのメリット
- 少額から積立可能なので始めやすい
- 資金をいつでも引き出せる
- 運用益・分配金が20年間非課税
- 金融庁お墨付きの投資信託のみなので安心
つみたてNISAのデメリット
- 投資なので、元本割れの可能性がある
- 選べる投資対象が限定されている
- 損失が出たときに税制上の恩恵を受けられない
- 非課税投資枠の持ち越しができない
iDeCo(個人型確定拠出年金)
こちらもつみたてNISAと同じようにおすすめな制度です。
iDeCoは私的年金の制度で、自分で掛け金を出して運用する「もうひとつの年金」と言えます。
あくまで年金制度のため60歳になるまでは原則引き出せませんが、掛金が全額所得控除の対象となるため、確定申告や年末調整で申告すれば税負担を減らすことができます。
また、運用で得た収益も非課税となり大変お得です。
iDeCoのメリット
- 掛金は全額が所得控除の対象になる
- 運用利益が非課税になる
- 受け取り時にも税制優遇がある
- 定期預金や保険商品も選べる
iDeCoのデメリット
- 原則60歳まで引き出せない
- 株や債券、投資信託を選んだ場合は元本割れする可能性がある
小規模企業共済制度
フリーランスには退職金がありません。その不安を和らげてくれるのが「小規模企業共済制度」です。
小規模企業共済制度は、いわばフリーランスのための退職金制度。
毎月少額から積み立てられ、事業をやめたときに共済金を受け取ることができる制度です。
この制度の1番良いところは、掛金が全額、課税対象の所得から控除され節税につながることです。
節税になる金額は所得額と掛金によって異なりますが、ただ普通に貯金しておくよりもお得ですよね。
ただ、この制度は納付月数12ヶ月未満に解約すると掛け捨てになってしまうため解約手当金は受け取れず、20年未満だと受取金額が掛金総額を下回ってしまいます。
20年未満であっても「任意解約」でなく「廃業」であれば元本割れしない場合もありますが、少額でも長く積み立てる方がお得になる制度なので、自分の将来と相談しながら加入を検討してみてください。
小規模企業共済制度のメリット
- 掛金が全額、所得控除の対象になる
- 万が一のときに、低金利の貸付制度を利用できる
小規模企業共済制度のデメリット
- 12カ月未満に解約すると掛け捨てのリスクがある
- 加入期間が20年未満は元本割れの可能性がある
さいごに
将来の不安の原因の多くは、お金が関係しています。
特にフリーランスは収入が不安定な上、退職金もなく将来もらえる年金も会社員より少ないです。
紹介した方法は少しでも早く始めた方がいいものが多く、今からやっても遅いということはありません。
将来の不安に備えるためにも、できることから対策していきましょう。